まいにちウクレレ

うたとウクレレ、コンサーティーナ moqmoqオカザキエミ うたいます うたいます

さかみち

 絵本WOODYのライブが昨日、鎌倉の満という定食屋さんであった。
 (絵本WOODYについて気になる方はどうぞこちらへ↓)
 woody web http://www.woody-works.net

 一緒に出てくれたシーナアキコと薔薇の木さんがとてもすてきだった。マリンバに胸おどる。電気の楽器にあこがれる反面、やっぱり生音の鳴る空気がとてもすき。

 朝から藤沢でリハーサルをして、本番までのあいだに藤沢から鎌倉(材木座)までを自転車でゆく。距離としては、いつも走っているのとあまりかわりない。けれど途中は山越えだ。普段から、自宅ー鎌倉間は自転車で行ってしまうことがおおい。ほとんどたいらで、とくに夏のあいだは、ひとにあふれた海を眺めながら走っているうちに、いつのまにかついてしまうし。
 昨日は北鎌倉在住のドラマーgnkosai氏が一緒に自転車移動で、でも彼の自転車はとてもかっこいい速いやつで、わたしの自転車はちっさいタイヤで、ギアは壊れていて、とてもたたかえる気はしなかったけれど、とにかく必死でついていった。ぎらぎらした日中に走るのもひさしぶりで、もうれつに暑かった。でもときどきすずしい風がひんやりと通る。ゲンキくんのひとこぎで、わたしは3こぎ。アピールしていないとしらずに置いていかれそうで、おりにふれ大声でうたをうたった。せみのうたとか。あとで聞いたら、わたしの意志はちゃんとつたわっていて、うたが聞こえなくなってきたらスピードをゆるめてくれていたらしい。
 だれかと自転車で走るとかならずおもう、自分はいつもそうとうのろのろ走っているのだと。それで、自分のペースを超えた速さで走るからとてもつかれるけれど、同時に意外と早く走れるのだということにも気づく。それでちゃんと走ることに終わりはくるし、途中、通った林のあいだの細い道の木陰がしみわたったし、着いてからのガリガリ君がとてもおいしかった。
 余力をのこしていろんなことをやっている、という気持ちが自分のなかにつねにある。そんなことではいやだなあとおもいながらも、ずっとそうしているというのは、つまりこれがわたしの全力なのだ、ともおもう。自分を上回るペースでうごくひとと一緒にいると、たとえそれが自転車走行であっても、いつもとは違う自分のちからをだしている。ひとりでのんびり走っているときには、いろんなことを考えて、曲をつくったりするのだけれど、昨日はとにかく必死すぎてなにも考えられなかった。ただ着いてみると、そのぶんの思考がどどっと流れこんできて、自転車は考えるのりものなのだなあとしみじみした、というのがとりとめのないこの話の結末。