まいにちウクレレ

うたとウクレレ、コンサーティーナ moqmoqオカザキエミ うたいます うたいます

ひと段落

 汐留の一連のライブがおわった!おわった!!おもった以上の達成感。押し寄せる寒さ、ものを欲しがるひとびとの勢いなど、しみじみとつらいこともありつつ、回を重ねるごとに信頼感を増して演奏できたこと、なにより観ていてくれたみなさんがどんどん笑顔になっていく感じが、とてもすてきでした。最後の回はもう、集大成感がすごかった。みんなのクリスマスに、すこしのいろどりを添えられたでしょうか。なんだかんだたのしかったなあ。クリスマスソングのすてきさもおぼえた。そして今度のこれで、人間はとても学ぶいきものなのだとあらためて感じた。演奏の流れといい、ふるまいといい、休憩時間の使い方に至るまで、日に日に状況に慣れていくわたしたちの学びっぷりといったらなかった。タイツ3枚履きでやっていたわたしですが、関わってくれたみなさん、見に立ち寄ってくれたみなさん、たまたま立ち止まってくれたみなさん、ほんとうにありがとうございました!ここ見ているかわからないけど、一緒につみあげてきたピアノ山崎豪さん、ギター斉藤拓人さんにも感謝を。
 個人的には、最終日に矢野ミエちゃんとやれたのがクリスマスプレゼントみたいだった。長い間一緒のバンドで演奏していたけれど、バンドがなくなってからはすっかり会わなくなってしまったみえちゃん。当時からパワフルで、心底かっこいい鍵盤弾きだったけれど、今はもう、前に向かっていくポジティブなちからがものすごい。ノーリハの演奏のなかで、おおいなる明るさをふりまいてそこにいるみえちゃんが、ほんとうにたのもしかった。ひさしぶりのひとと一緒に演奏すると、会わなかったあいだの日々が音ににじんでいるようで、いつもたまらない気持ちになる。歩んできた道はそのまま音になる。わたしのうたにも、そういうのがあるのだろうか。きっとある。
 すっかりクリスマス終了気分だけれど、ほんとうはまだまだだった。

 引っ越しに向け事務的な作業が大量。でもこれさえ乗り切れば、帰れない家を脱却できるとおもうともうわくわく。生まれ育った街にごく近いながらも、拠点は行ったことのない街になるので、それもたのしみ。でも荷物を取りに家に帰ったら、ちょうど裏のおばちゃんが出てきて、江ノ島のイルミネーションすごいのよーー!といきなり立ち話スタート。すごいイルミネーションの写真をばんばん見せてくれる。わたし来月ひっこすんです、お世話になりましたー、とひとまずおしらせしたけれど、たぶんおばちゃんはあんまり聞いていなかった。いいの、そういうところもすきなの。
 ひさしぶりにモノレールに乗ったら、富士山がとてもきれいで、海も山もきれいで、すばらしかった。この景色もあんまり見なくなるのだなあとおもうとすべてが愛おしい。またセンチメンタルを発症している。なごりおしいなあ、でもひっこしたのしみ。そういえば新しい家の下の階のおばちゃんにどうも見覚えがあるなあとおもっていたら、ずっとお世話になっていたビルの掃除のおばちゃんだった。なんだろう、この偶然ぶり!おおげさに受け止めていると、全部が奇跡のようにおもえてくる。人生いろいろ、毎日いろんなことが起こります。書ききれないので終了。