まいにちウクレレ

うたとウクレレ、コンサーティーナ moqmoqオカザキエミ うたいます うたいます

ばったり

 誰かにばったり会えた日は、とてもうれしい。そしてそれはだいたいまとまってやってくる。
 地上の横断歩道を渡ろうとして、あ、トイレに寄ろう、と地下街に入ったところで、4年ぶりくらいにじいちゃんに会った。じいちゃんってばったり会うものなのだろうか。とにかく会った。相変わらずマシンガンのようにじいちゃんはしゃべり、申し訳ないけれどいそいでいたので話の切れ目をついてわかれる。とにかく元気そうでよかった。
 鎌倉でcittaのコーラスRECつづき。前回同様ああだこうだしながらつつがなく終了。それでおきまりのロンディーノに行って、これまでのRECの話などしていたら、ちょうど話題にのぼっていた元同居人まえかわさんが前を通りかかる。飛び出して行って、きよしー!(あだなです)と叫ぶと、一瞬間を置いてぐりんと振り返った。隣に居たのはなんとこれまた知り合いのベーシストけいちゃんだった。今日は引きがつよいぞー。なんていいながら、ふたりが待っている場所に向かっている途中、近所でお弁当屋さんをしている森ちゃんにばったり。鎌倉ってそういう町である。
 きよし(女です)に会うのもひさしぶり。しばらく4人でビール飲んで、これから近くにともだちがランプの展示をしているからみにいくよーというきよしについていくことにする。これがまたおいしいお店で、飲み始めてあれこれしゃべっていたらすっかり調子づいてしまい、気づいたらマッコリがぶ飲み。お店のひとも、初めてのわたしたちにあれこれおまけで出してくれて、よけいに酒がすすむすすむ。どれを食べてもおいしい。とかなんとか言っていたら、スパイス番長バラッツくんや、近くの定食屋のツーランが仕事を終えて登場。今日はとにかくひとに会う日である。
 すぐそばの席でへんてこな格好をしていたひとと、なりゆきであれこれしゃべっていたのだけれど、このひとぶちくんに似てるなーとともだちのことを思い出していたら、駅までの帰り道、そのぶちくん本人とすれちがう。ひとに会いまくる町鎌倉。

 きよしと話していると、話があっちこっちへとぶのだけれど、最近こんなことあったーと話すと、だいたいおなじころにお互いに真逆の体験をして、根っこはおなじところに到着している。うまくいえないけれど、きよしとはそんなかんじでうまくやっている。とにかく会えてうれしかった。
 片瀬にふたりで住んでいた家の話にたびたびなる。あの家はほんとうにすてきな家だった。家じたいも、まわりも。あれは青春だったねえ、ときよしがぽつりといった。そうかあ、あれは青春だったのか。だからおもいだすとこんなにせつないのね。