まいにちウクレレ

うたとウクレレ、コンサーティーナ moqmoqオカザキエミ うたいます うたいます

こいし

 あみものやさんのちいさな看板をつくりたい。すとんとそこにあって、なにげなくぽつりと語ってくれるようなもの。それはわたしがちゃんと考えなければならないはずなのだけど、ぜーんぜんどうしていいものかわからない。無からものをうみだすのはたいへんなことだなあ。なにげなくやっているひとを見ているとただ、しずかな気持ちで感心する。涼しくなって編みものが好調。やっとウールで気分よく編めるようになってうれしい。冬にはもこもこだーい。

 わたしの毎日は、池に小石をひとつずつ投げ入れつづけるようなイメージのことがいくつかある。ひとつひとつには、反応があるかないかもよくわからないのだけど、とにかく毎日投げている。いろんな角度やはやさで。いろんな小石を。それでたまに、その音に気づいたひとがなにごとだろうと近づいてきたり、投げる軌跡がすてきですねと言ってくれたりする。ずっとまえに投げ入れたはずの小石に、ふと返事が返ってきたりする。だから投げ入れるのをやめられないのだ。
 
 遠出をしようとおもっていた一週間、なにかがこう、かみあわなくて、そういうときは違うことをする。というわたしの旅のおきてに従い、出かけるのをやめて、ぽっかりあいたこの時間になにをしよう。ゆうべの雨で網戸がすっかりきれいになった。今までみたことないような、むきになったみたいな雨の降りっぷりだった。梅雨明け以来、雷をむやみにこわがることがすっかりなくなって、稲光をぼんやり眺める。きれいだなあ。朝になっても降り続いているけれど、キャンプチームは無事かしら。