日本食

数日間海外出張に行っていたともだちが帰ってきて、日本食くいたい！とぶるぶるしていたので、近所のおきにいりの焼鳥屋にいった。日本以外にもいろんなところに行っているそのひとは、日ごろから日本の飯はうまい、コンビニで24時間こんなにうまいもん食えるなんてほんとうにすごいんだと言っている。ひと串ずつかみしめながら、めしがうまいのがあたりまえって思っちゃいけないよな、とぽつりとつぶやいた。毎回新鮮な気持ちで食べよう、と神妙な面持ちで焼鳥を見つめている。わたしその点においてはぶれない自信があるな。ちかごろはすてきなごはんを目の前にすると泣いてしまうよ。全然泣きたいわけじゃないけど、誰と食べるか、なにを食べるか、一回一回もう二度とないかもしれないとつい思ってしまう。ライブはその日一回きりだってよく言うけど、ライブに限らずどんな瞬間も、なにげない日常も、いつ変わってもおかしくないからつねにいとおしい。ことばにするとおおげさだってなるけれど、こころからそうおもって生きている。それにしては無為に過ごしている日もおおいけどね。